最近たびたび耳にする幼児虐待のニュースと同時に、児童相談所の話題もあがってきます。
江戸川区の児相はどうなんだろう?と調べたところ、2020年4月に開設とのこと。


平成28年に児童福祉法が改正されたことで、江戸川区にも児童相談所が設立可能となったようです。
2020年に開設されるのは世田谷・江戸川・
ここでは、子供家庭支援センター、児童相談所について詳しくみていきたいと思います。
江戸川区の児童相談所は今までなかった?
「子供家庭支援センター」の役割
児童相談所の代わりとなる子供家庭支援センターですが、23区の各区すべてに設置しています。
子供について、家庭についてのあらゆる身近な相談の窓口として利用ができます。
- 子供のこういうところが気になる
- 子育てがうまくいかなくて悩んでいる
- 夫婦の問題の悩み
児童虐待などの相談も、こちらが窓口になっていますが、虐待となると問題が複雑化します。そのため、専門性の高い児童相談所と連携を行います。
子供家庭支援センターは、虐待がされている家庭へ必要であれば、なんらかの支援を行うという役割もあります。
ただ、「子供家庭支援センター」という名前からすると、幼児・児童虐待の相談先だと知らない人も多かったのではないでしょうか。相談窓口を迷うこともあったと思われます。

児童相談所という名前の方が認知度も高いため、児相が設置されることで、相談先が明確になるのはよいことだと思います。
改正された児童福祉法
平成28年に改定された児童福祉法で、「特別区」に児童相談所の設置が可能になったとのことです。
特別区というのは、東京23区のことを指します。
改定される前までは、23区でも特定の区にしか児童相談所はありませんでした。
江戸川区から児相に相談となると、江東児童相談所が江戸川区の管轄でした。
平成25年以前は墨田児童相談所だったようです。
新設される江戸川区の児童相談所は?
2020年4月1日に開設されます。(江戸川区HPより)
江戸川区総合文化センター近く、江戸川年金事務所隣に設立することになっています。
今までは、悩みのケースによってどこの窓口に相談すればいいのか分からない・・ということもあったかもしれません。
今回新設される児童相談所には、「総合相談窓口」が設置されます。
18歳未満の子供についての悩みや相談は、児相の総合相談窓口ですべて受け止められるようにすることで、こういうケースはどこの窓口に相談するんだろう?ということがなくなります。
児童相談所では何ができる?
児童相談所には、児童福祉司、児童心理司などの専門のスタッフがいるため、複雑な内容の相談でも対応が期待できます。
たとえば、児童心理司とは、児童や保護者の心理診断が行える職員の役職名です。
江戸川区に出来る児童相談所には、一時保護所も併設されるとのことです。
児童相談所は、「子供家庭支援センター」よりも立入調査、子供の一時保護など強い権力を持っています。
最後に
子育ての悩み、近所の子どもが気になると思っても、児相に相談するべきなのかと、迷うこともあると思います。
行政機関に相談するとなると大ごとになってしまう、そこまでのことなのか分からない、と躊躇してしまうことがあると思います。
ただ、昨今のニュースを見ていると、周りの大人たちが救えた命というのは沢山あるように思えます。
また児童相談所側には、深刻な人手不足の問題があることも取り上げられています。
それらの問題解決も早急に、と願います。